筆者プロフィール

名前は「たかちゃん」とか「たかじろう」などと呼ばれています。

長野県須坂市生まれですが、ここ数年は埼玉県と接している下町に棲んでいます。

この「よろずなブログ。」の他に食べ物系をメインとする「もつ焼き・オリジナル」と、PC・OS・コンピュータ全般のネタをメインとする「かけまわる子犬。」の三つを使い分けつつ継続して書き連ねています。

宜しくお願いします。






ハーケンと夏みかん。

本棚を整理しようカテゴリーの 14 回目です。前回は掲載ヤマケイから出た沢野ひとしの「てっぺんで月を見る」を読了しました。そして、山と言えば、シーナ誠もヤマケイから本を出していて、それが文庫本になり、僕の本棚に眠っているので、是非とも読みなおう。と思ったのでありました。

そして、取り出して来たのがこれ。

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解説は「てっぺんで月を見る」と同様に三島悟氏です。彼は椎名誠に本を書いて欲しくて飲み屋で行列して順番待ちした。というのはあちこちで書かれているので皆さんすでにもうご存じですね;-)。相変わらず解説の文章は上手いなぁ。と思います。

本自体の内容は、タイトルが第一話から来ていますね。昔話です。後はヤマケイで一緒に旅した物語とか、怪しい探検隊のころの話とかが出てきます。あ。野田智祐と四万十川を下り、林さんにチャーハン作ってもらったのもこの本の旅の中の話でしたね。

そー考えると、この企画(三島悟氏から見た意味で)そのものが、怪しい探検隊以後のいやはや隊が結成されていく前触れと、言うか状態となっているわけですね。そういう意味で読むと、中々面白い一冊なのであります;-)。

さてさて。本を読んでいたら中からレシートが出てきました。

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この本を買ったときのレシートだと思うのですが、購入したのが 1995年2月のようですね。もうずいぶんと昔の話のような気がします。文庫本の定価は320yen。当時は今よりも文庫本は本当に安かったのですねぇ。

あ。値段で思い出した。この本は文庫本としては比較的薄くて、文字が大きいのが特徴で、非常に読みやすくなっております;-)。

てっぺんで月を見る。

本棚を整理しようカテゴリーの 13 回目です。いよいよ沢野ひとしの登場です;-)。「てっぺんで月を見る」。山好きの沢野ひとしが、山と渓谷社の「山と渓谷」という雑誌に掲載した連載モノを一冊の本にまとめたものの文庫本です。

この文庫本自体は「怪しい探検隊メンバーの本」として角川文庫が大々的に出した内の一冊なのですけどもね。

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この本も僕の好きな内の一冊です。早くも登場。と言う感じがしますが、それにしても表紙はずいぶんと年期が入っていますね。今回が五回目くらいですね。読んだの。

僕は文庫本を読む時はいつも あとがき -> 解説 と来てからいよいよ本文を読み、最後に再度 あとがき -> 解説 と戻って終わるのですが、この本、解説はヤマケイの三島悟氏が書いていますが、解説も十分に読み応えがあって非常に面白いです。三島悟氏はさすがは編集者、文章が上手いですねぇ。

沢野ひとしの本文は本文でこれまた面白い。第一話の谷川岳一の倉沢のおばあさんの話から始まってグググっと読みふけってしまいます。で、アイガーでの滑落事故に続くのでありますが。

そーいう僕も、一の倉沢というか、谷川岳のピークは踏んだことありますね。一の倉沢というのはJRの美味しい水の原産地であるんですが、あすこを歩くと、プレートがたくさん打ってあって・・。

あと、アイガーにも行ったこと、というか、見たことあります。メンヒ・ユングフラウ・アイガーと。つまりはグランデルワルトに行ったことがある。と、いうだけなんですけども・・f(^^;;。景色自体は壮観ですよー。噂に聞くアイガー北壁とか実際に生で見ると感動します。

とまぁ、そんなこんなで、僕も以前はほんのちょっぴり山をかじっていた(百名山のピークは10個ほど踏んだ;-)ので読んでいても中々に面白いのでありました。

この本はもうずいぶんと古い本なのですけども、山好きでまだ読んだことがない。という人にはお勧めの一冊です;-)。

風の国へ・駱駝狩り。

本棚を整理しようカテゴリーの 12 回目、つまり読み進んだ本はこれで12冊目と言うことななるのであります。

椎名誠の「風の国へ・駱駝狩り」。

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この本は、中国奥地とオーストラリアの砂漠を歩いた時の写真がまとめられていて、その写真に対してコメントと言うか思い出を書いている感じの本です。

もともとが写真集ちっくな感じなので、文庫本にするとずいぶんと薄いのであっと言う間に眺めて読めてしまいます。ページ数を確認したら150ページ程度ですね。

しかし、中に書いてある文章を読むと「むむむ。さすがはシーナ誠だな。上手い表現で書いているなぁ。」などと思わせてくれるところが随所に出てきます。

僕自身、色々なブログを書いたりしているのですが、「こんな風に上手な表現で文章を書いてみたいモノだ。」などと思ってしまうのでありました。

そー考えるとこの一冊、写真集ちっくで読むところは少ないのですが、読んでみるとすっかりとはまり込んでしまう。そんな一冊なのであります。

蚊。

ふぅ。この本は、読むのにずいぶん苦労した・・。

本棚を整理しよう カテゴリネタです。今読んだ本は椎名誠の「蚊」。非常に短いタイトルの本です。彼の初期の頃の本で、読むのがこれまた大変すぎです・・。orz。

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一番最初の「真実の焼きうどん」とこの本のタイトルである「蚊」は似たような文体でのらりくらとしています。もう読むのが苦痛で仕方がない・・。orz。

そして更に「蚊」のほうは改行が全くない。以下は128ページなのですが・・。

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まぁ、こんな見開きが7ページも続いたら読むのがイヤになってしまいますね。ってーか、あだち充は見習って欲しいみたいな;-P。

しかし、そんな中にもキラリと光る物語などがあるものでして。例えば「海をみにいく」などは前回のエントリで書いた「ハマボウフウの花や風。」の原型となった物語だったりします。また、「よろこびの渦巻き」は彼得意の超常現象的な文体でありながら、それでいて椎名家の朝の食卓の一コマ。って感じが読み取れます。

彼の初期から中期にさしかかる部分の作品であるこの本は、読むのが苦痛になることもありますが、シーナワールドを垣間見ることができる非常に面白い一冊にまとまっていると思います。

今回は文庫本の最後にあるような「解説」風にまとめてみました;-)。

ハマボウフウの花や風。

“本棚を整理しようキャンペーン” は今回がちょうど10回目ですね。もう既に本棚から10冊の本がなくなったと言うことですが、まだまだたくさんあるので・・。アスキーの 256倍本 なんかは電子書籍にしてとっときたいなぁ。などと思うのでありますが、それはまた別の機会に。

と、いうことで今回登場する、読み終わった本は「ハマボウフウの花や風」。

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この本、僕は非常に好きな本の内の一冊で、椎名誠の本を三冊だけ持って無人島に行け。と言われたら迷わずこの一冊を手に取る。そのくらいこの本は好きですね。もうボロボロになって来つつあるのですが、多分五回くらいは読み直していると思います。

シーナ誠の私小説系に分類される本ですが、タイトルでもある「ハマボウフウの花や風」は直木賞候補にもなった物語です。これを読むと、体の芯のほうがジュワリジュワリと熱くなってきて、むむむ。いっちょやったるかぁっ!!ばんっ!! と言う気分になってきます。

その他、短編としては「倉庫作業員」「三羽のアヒル」など、映画にもなった物語が載っていたりします。この本は絶対におすすめだと僕は思うのであります。

いやね。ここんとこ、こー言ったら失礼なんだけど、どうでも良い系の本を読んでいたんだけど、この辺りでドバーーンっ!! とシーナ文学のこってりしたヤツを読みたい。と思いこの本を手に取ったのであります。本当はもう少し本棚にいて欲しい、そんな本だったのであります;-)。

カープ島サカナ作戦。

“本棚を整理しようキャンペーン” 実施中です。今回読んだのはシーナ誠の新宿赤マント系の本ですね。この本は赤マント系では四冊目になるそうです。

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相変わらず筆者は日本全国旅している状態のことがツラツラと綴られていますが、その中一点。第一東ケト丸が台風で流されてしまった。というタイミングのネタが掲載されていたりしました。

これで終わりか?まぁ、記録。ということで・・f(^^;;。

林さんチャーハンの秘密。

“本棚を整理しようキャンペーン” も順調に進んでいます。けど、本棚のスペースは一向に広くなりません。もっとジャンジャン読む必要があるですね。

それにしてこのエントリーで椎名誠以外の本が出てきたのは今回が初めてか。けど、怪しい探検隊の域を出ていないのでありますけどもf(^^;;。

今回読んだ本は「林さんチャーハンの秘密」。怪しい探検隊の料理長である”林さん”書いた本ですね。シーナ隊長に「次書くのは林さんの番だね。」とさんざ言われてとうとう書いた本なのだそうな。

初版は情報センター出版局からでています。怪しい探検隊のメンバの本はここから出ているとこが多いですね。で、後に角川文庫が一手に引き受けて文庫本を出しています。今回読んだのは文庫本になるんですけどもねf(^^;;。

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本の内容はエッセイの部分と料理の作り方みたいな構成になっています。で、あや探・いやはやでの活動と、彼の好きな渓流釣りなどのお話があってそれなりに読み応えがある感じに仕上がっています。

ちなみに文中の写真は故岡田昇氏。あと、最近はすっかりといやはや隊関係の本は読まなくなってしまったんだけど、林さん て確か今は結婚しているんだっけかな? 把握しきれていないのですが・・。

と、言う感じで今から10年以上も前の本になりますね。

この本読んだの、今回が二回目かなぁ・・f(^^;;。

トロッコ海岸。

“本棚を整理しようキャンペーン” を展開しているのですが、自分の本棚を眺めていると、一体何冊あるのだ?とか思うようになったので、カテゴリーを一個作りました。これからはここにどんどん書いて行くことにします。

と、言うことで今回読んだ本は椎名誠の「トロッコ海岸」。基本的には彼の私小説の部類に入る本ですね。

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子供の頃、千葉の幕張辺りでトロッコに乗って遊んだりネコを殺しに行ったりなネタ、中学でやんちゃして大人になりつつケンカばかりしていたとか・・。もうほとんど、いやはや。な感じです。でもって最後は映画の上映会のお話か。

彼の私小説である青春三部作からこぼれた話しがこの本にもまとまっている。と、言う感じでしょうか;-)。

それにしてもこの本、前回読み終わった「南国かつおまぐろ旅。」よりも先に読み始めたのですが、ちょっとしたアクシデントがあり、後回しになっていたのでありました。

以前の会社の同僚と宴会し、その帰りに余った芋焼酎をもらって帰った(そのお店はボトルキープできないお店だった)のですが、このときもらった四合瓶のキャップがちゃんと閉まっていなくて、家に着いたらかばんの中にこぼれていました。で、この本が一番焼酎を吸収したのでありますが、もーっ!! イモ臭くて大変。鞄は結局捨てました。この本はしばらくベランダで雨風にさらしていたんですね。

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本はボロボロになっちゃたんだけど読めないことも無い。そして、なんと言ってもイモの匂いがとれたのでこうして最後まで無事に読むことができた。というわけなのであります。良かった良かった;-)。

これからは、瓶を持って帰る時にはちゃんとフタが閉まっているか確認したいと思います。後、芋焼酎はくさいっ!! f(^^;;。

南国かつおまぐろ旅。

“本棚を整理しようキャンペーン”の六冊目。シーナ誠の本になります。「南国かつおまぐろ旅」。文春文庫から出ている新宿赤マント系の第四冊目の本ですね。

まぁ、赤マント系なので相変わらず好きなことを書いている本です。ただ、これを書いていた時期というのは彼が「あひるのうたがきこえてくるよ」の映画を撮影し、日本全国を上映してしていた時期でもあるわけでして、後半部分はそのネタが多い感じがします。

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表紙は沢野ひとしの絵ですね。まぁ、本当に赤マント系の本です。読む方もお気楽にズンズンと読み進めるわけでありますな。

この本を読んでいて一点驚いた。あ。本の内容ではないですよ。本の中から若かりし広末が出てきました;-)。

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集英社文庫の新刊本のご案内。みたいなのです。そこに広末涼子が写っているんですね。本自体がもう12,3年前の本なので彼女も随分と若いのであります。

が、これだけだったら特に驚かないのですが、よくよく考えてみると、今回の本は赤マント系なので出版社は文春文庫。でもって広末の写真を見てみると集英社文庫と書かれております。あれあれ?なんで?僕が広末好きで、集英社文庫の本を読んだ後にヒロスエだけをこの本に挟んで持ち歩いていたのかしら?

そんな記憶は全くないのですが、今となっては全然全くこれっぽっちも覚えていないのでありましたf(^^;;。

気分はだぼたぼソース。

“本棚を整理しようキャンペーン”の五冊目。シーナ誠の本になります。「気分はだぼたぼソース」。あれぇ?この記事書くまで間違えていた。ずっと「気分はぼたぼたソース」だと思っていたf(^^;;。

それにしてもこの本、読み始めるぞーとか思い本棚から取り出し鞄の中に突っ込んで電車の中で開いてみたら・・。文字が小さい・・。orz。最近老眼気味の僕にはちとつらいぞー。本の厚さはそんなに暑くは無いのだけど字がちっこいので書いてある文字数が多いので完読するまでに随分と時間が掛かりました・・。

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書いてある内容的には、彼が若かった頃の文章がたくさん、そして「これでもかっ!!」ってほど並んでいます。なのでちょっと苦痛に感じる部分もあるのですけどもね。一つの事象に1ページに渡って引っ張ってかいてしまうなんてのは あたち充 に見習って欲しいとは思うのですが、それにしても濃い。

文庫本のあとがきには彼自身が、「『さらば国分寺書店のオババ』と同様この本もずっと文庫化を拒んできた。」と書いております。彼の本当に初期のころの文章ですね。そして、文体です。

この後かな。昭和軽薄文体などと言われるようになるのは。

けど、そこにたどり着くまでにまだまだたくさんの本を読まなければなりません;-)。