本棚を整理しよう カテゴリの28回目ですね。今回登場するのはシーナ誠初期の作品にカテゴライズされる作品になると思います。「ジョン万作の逃亡」。
注意が必要ですが、決して「ジョン万次郎の逃亡」というタイトルではありません;-)。
短編というか、中編の物語が全部で五編掲載されています。で、著者自身のあとがきがありません。解説は松村友視氏です。「海」の編集者と「本の雑誌」の編集長の出会い。と、いうヤツですね;-)。そして、初期のシーナ誠の出会いとして良く登場して来ますね。つまりは本の雑誌創刊の時期の辺りの仲間ということになるわけなのでありますけども。
僕は普段から本を読むときには あとがき -> 解説 -> 本編 -> あとがき -> 解説 と読んでいくのですが、今回もその通りに読みました。解説を読んでから本編を読むと中々面白い発見をするものです。
今回の号では「米屋の作ったビアガーデン」が僕は好きかもしれません。
私小説とSFちっくな”シーナワールド”が混ざりあったこの本。非常に読み応えがあります。
ただ、僕個人的な感想なのかもしれませんが、著書の初期のころの作品というのはネットリというかネバネバといういうか、それが存分に出ています。読み応えがあるのか読んでいて疲れてくるのかはビミョーだとおもいますけどね;-)。
そんな感じの著者の初期のころのじゅーぶんに読み応えのある一冊なのであります;-)。
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