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筆者プロフィール

名前は「たかちゃん」とか「たかじろう」などと呼ばれています。

長野県須坂市生まれですが、ここ数年は埼玉県と接している下町に棲んでいます。

この「よろずなブログ。」の他に食べ物系をメインとする「もつ焼き・オリジナル」と、PC・OS・コンピュータ全般のネタをメインとする「かけまわる子犬。」の三つを使い分けつつ継続して書き連ねています。

宜しくお願いします。






アラスカ物語。

今回読了したのは新田二郎の「アラスカ物語」です。今回の本は硬派でした。前回読了した本が頭がこんがりそうだったのでちゃんとした物語の本をチョイスした。と、いう感じでしょうか。

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ちなみにこの本は『無人島に行くときに本棚から三冊だけ本を持って行って良い。』と言われた時に間違いなく持っていく本です。過去に三回くらい読んでいて、今回が、四回目か五回目ですね。それくらい面白い本です。

書かれているドラマとしては

・船から歩いてポイントバローにたどり着いた
・ビロネと結婚
・金山発見
・ビーバー村建設

ふむ。読んでいて次から次へとワクワクしていきます;-)。

 
ちなみに著者の新田二郎については、夢枕獏の「神々の頂き」の文庫本のあとがきに出てきます。「獏さん。ベストセラー作家の椅子が一個空いています。冒険の著者の席が空いています。」と、編集者に言われて夢枕獏氏がこの本を書いた。と、言われていますが、ではそもそも新田二郎という作家はどういう本を書くのだ?と思いたち、この本を手に取った。と、いうことになりますね。

著者の本はあともう一冊「アイガー北壁」も持っています。バリバリの山岳小説ですが;-)。

と、いうことで、この本は読み応え十分。そして、フランク安田のことを知るには十分すぎる一冊です。

飛ぶ男、噛む女。

今回読了したのは椎名誠の「飛ぶ男、噛む女」です。いやー。この本は隅から隅まで読むと読んでいる本人の頭が交錯状態に陥ってしまうような、そんな感じの本なのであります。
そして、著者の本には珍しく男女のカラミのシーンが多いので中々電車の中で読むことができない。満員電車の中でこの本を読んでいて、後ろに立っている人が覗くんじゃないかと、ハラハラドキドキしつつ読み進みましたf(^^;;。

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それにしても、短編というか中編が全部で六話あるのですが、一応は関連性があるというか無いというか、旅好きな著者の「いつもの旅行記」の雰囲気で読んでいくと『著者は精神的にずいぶんと安定していないときに書いた本なんだなぁ。』ときて、そのあと『著者は大丈夫かぁ?』などと心配になってくるんですね・・。

これが現実に著者が思ったことをそのまま物語として書いた私小説なのか、それとも思いっきり意識的にデフォルメして書いたのか? ふむー。

あとがきも無いし、文庫本のためのあとがきもない。ただ、解説はあったのですが、この本の解説を書いた人は随分と苦労して書いたんだろうなぁ・・。などと真剣に思えてくる一冊です。

 
読了後、『なんか、違う、別の著者の本が読みたいなぁ。』などとマジで思える一冊なのであります。

怪しい探検隊北へ。

今回読了したのは椎名誠の「怪しい探検隊北へ」になります。これはこの間読了した「わしらは怪しい探検隊」の続編になりますね。

一冊目はそんなに厚くはなかったんだけど、続編は約1.5倍くらいあるでしょうか。中々読み応えがあります。とわ言いつつ、話はあちこちに飛んでいるので小説というよりはよろず話ちっくなのでズズズと読み進むのであります。

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このあともまだまだアヤタンシリーズは続きます。まだ僕も数冊持っているし、文庫になるまで待てずにハードカバーの本を買ってしまったりもしているんですがね;-)。

初期の頃の東日本何でも蹴飛ばす会の話はこれで終了で、そのあとはいやはや隊に以降していくんだったかなぁ? 続編が思い出せませんが、次回読むのが楽しみです;-)。

まぁ、この系統の本を読むとあれなんですが、当時は僕も随分とこの本に感化されてあちこちキャンプとか野宿とかしていた時期もありました。年間20泊くらいキャンプもしくは野宿していた年が数年続きました。

僕にとっても懐かしいし、考えてみると今でもキャンプもしくは野宿、車中泊しているなぁ;-)。

地下生活者/遠灘鮫腹海岸。

今回読了した本は椎名誠の「地下生活者/遠灘鮫腹海岸」。著者の超常現象系の本ですが、お話は二話しかありません。じっくりと読めます;-)。

まず第一話は 遠灘鮫腹海岸 ですね。これは車が海岸の砂浜にどんどん沈んで行ってしまうお話です。

文庫本の写真はこんな感じ。でもって、僕はDVDも持っているんですが;-)。

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この本を読んだあとにDVDも見ました。原作とは多少違いますね。林さんが砂の穴の中でチャーハンとか作っているし。

もう一方の 地下生活者 は駅の地下道を通っている間に崩れて生き埋めの状態で幽霊になるお話ですが、最後のほうは『この人はヤマイなのかな?』などと思いつつ、話は永久ループに陥るっぽい雰囲気です。

超常現象系のお話の一冊なのであります。

キムラ弁護士が駆けてゆく。

本棚を整理しようカテゴリです。今回読了したのは木村晋介の「キムラ弁護士が駆けてゆく」です。著者の本は三冊目になります。
著者の初めてのエッセイ集でしょうか。

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読み進むと克美荘時代の話が登場してきたりして、シーナ誠青春三部作を別の目線から見たお話が読めたりして中々面白いです;-)。

あと、若かりし日の椎名誠氏の話があったりして『幕張じゃーなる』なんてのはこの本に書いてあるのを読んで『ほー。ヤンキーのにぃちゃんはこんなことしていたんだ。ただのヤンキーじゃないねぇ。』などと思えてくるんですけども。ただのヤンキーはこのエントリを書いている人のことだねぇ。などと、ちょっと頭を抱えたくなってしまいますf(^^;;。

弁護士になるまでの話とか、その前の話、弁護士になってからの話など、話題はあちこちに飛んで中々面白い一冊なのであります。

赤目評論。

本棚を整理しようエントリの第89冊目ですね。

今回読了したのは椎名誠の「赤目評論」。

著者のあとがきを見ると「オール讀物」「ドリブ」「朝日ジャーナル」「ナンバー」などに書いたものからピックアップし、一冊の本にしたようです。

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昭和軽薄体というか、エッセイというか、そんな感じのがドドドと書かれています。新宿赤マントの、著者の若い頃版のような雰囲気でしょうかね。
途中何話か飛ばしたり斜め読みしたモノもあります。あー。著者の小説が読みたいー。などと思うこともしばしば。

それにしても文庫の解説を書いているのは沢野ひとし氏ですが、この本の中で何か一番良いか?と言われれば「解説が一番良い。」と即座に答えてしまうでしょう;-)。と、いうくらい解説は秀逸です;-)。

鉄塔のひとその他の短編。

今回読了したのは椎名誠の「鉄塔のひとその他の短編」です。読むと、中々中途半端な本ですね。著者特有の超常現象系の本というようなこともなく・・。

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ただ、単に著者の妄想的な物語が短編として延々と、続く。と、いうような感じでしょうか・・。

ふむー。この本を買った当時、僕はどんな気持ちで読んでいたんだろうか・・。今となっては謎です。

ばかおとっつあんにはなりたくない。

新年明けましておめでとうございます。今年の第一回目は「本棚を整理しよう」カテゴリになってしまいました。
一人でツラツラ書いていて、こーいうエントリを読んでくれている方がいるのかはさだかではありませんが、まあ、今年もずいずいと書いて行きたいと思います。

ちなみに「本棚を整理しよう」カテゴリは2011年7月から始まって今年は四年目に突入しました。今まで読了した数は87冊ですか。多分少ないんだろうなぁ。まぁ、会社に行く電車の中の往復で読んでいるのでそんなモノなのかもしれませんが。

 
さてと。今回読了した本は椎名誠の「ばかおとっつあんにはなりたくない」です。この本は本の雑誌社から出ているのですが、この出版社の本は中々文庫本にならないんですよね。で、当時、本屋さんに並んでいたのを見た瞬間レジに行ったのですが、中を開けてみたら・・。

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本棚にはハードブックで既に「酔眼装置のあるところ」があるではありませんかっ!! orz

この本「ばかおとっつあんにはなりたくない」は文庫本を出すにあたり「酔眼装置のあるところ」を改題したモノだそうです。でもまぁ、文庫本には”文庫本のためのあとがき”と”解説”があるのでまぁ、それはそれで良いか。と、いう感じがします。

ちなみに『ばかおとっあん』とは本文を読んで一言でいうと『やたらとえばりくさっているおっちゃん』と、いうことになりますが、まぁ、確かにそーはなりたくないな。うんうん。などと、納得しつつ読み進んだのであります。

 
この本、本の最後に本文中に登場した本の一覧があるのですが、この辺りさすがはほんの雑誌社の本だなぁ。などと思います。が、しかし、後半になると本の説明とかこの本を読んだ。と、いう情報量が全く無くなっていくんですね。あれあれ? などと途中で思ってしまったんでけども。

去年から読んでいた本が年を明けてようやっと、読了です。

ギョーザのような月がでた。

今回読了したのは椎名誠の「ギョーザのような月がでた」です。ここんところは著者の若い頃の本を立て続けに読んでいたので、こーいうのを読むとホっとしますね。と、いうか、ダラダラ読み進めることができるのでホッとしますね;-)。

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この本は新宿赤マント系の本で、過去にも何冊読了していますが、あとがきを読むと八冊目の赤マント系の本らしいです。

本編のあとに、あとがき -> 文庫本のためのあとがき -> 沢野ひとしの解説 とお約束になっていますが、今回の解説は面白かったなぁ。本編とリンクしているんだかしていないんだか良く解らないのですが、一つの物語になっています。

この本を読んでいる真っ最中、12/12 に本当にギョウザのような月だったので写真を撮ったのですが、ギョウザ加減がでなかったので掲載できないのですが、『ギョーザのような月がでた。』という気分は解らなくも無いのであります;-)。

イスタンブールでなまず釣り。

今回本棚から取り出した本は「イスタンブールでなまず釣り」椎名誠の初期の頃の本だと思うのですが、ずいぶんととっつきやすく感じたのはアウトドア系の本だからでしょうか;-)。

ナマズを釣りに行って、都内で団子食べて、野田さんとカヌーに乗って、などと、怪しい探検隊の本チックな仕上がりになっています。

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各短編(と、言って良いのかな?)の初出はどこなのだろう? B-PAL だったり Number な雰囲気があるのですが、その辺りについては書いてありませんでした。

あちこち動き回った、旅を主体にしたアウトドア系の本ですね。