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筆者プロフィール

名前は「たかちゃん」とか「たかじろう」などと呼ばれています。

長野県須坂市生まれですが、ここ数年は埼玉県と接している下町に棲んでいます。

この「よろずなブログ。」の他に食べ物系をメインとする「もつ焼き・オリジナル」と、PC・OS・コンピュータ全般のネタをメインとする「かけまわる子犬。」の三つを使い分けつつ継続して書き連ねています。

宜しくお願いします。






青春を山に賭けて。

いやー。最近は椎名誠の初期のころについて書かれている本や、初期の本を連チャンで読んでいたのでそろそろ食傷気味になっていました。

この辺りでちょっと濃いぃというか、硬派な本でも読むべかねぇ。などと思い本棚から取り出したのが植村直己の「青春を山に賭けて」。

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著者は世界で初めて五大陸最高峰に登った登山家ですが、そのことについてじっくりと書かれています。僕が好きなのはアフリカ大陸での出来事が書かれている部分でしょうかねぇ。

全体を通して読むと著者の性格などが良く解りますね。『植村直己という人はこんな雰囲気の人だったんだぁー。』みたいな。それが良く文章に現れています。

 
本書は著者の学生のころからアメリカに渡り、その後フランスでスキー場で働きながら山に登り、そしてやめたあとのいかだ下り、五大陸最高峰制覇へと続いています。

一番最後のグランド・ジョラス北壁の登攀は手に汗握る面白さでグイグイと本の中に引きこまれていきます。

実に読みごたえのある一冊です。

それにしても文庫本の文字が非常に小さい。読んでいて目が痛く、ショボショボとして来ます。が、まぁ、それはしょーがないか。

さらば国分寺書店のオババ。

さてさて。「本棚を整理しよう」カテゴリが続いています。でもってシーナ誠青春三部作と、その続編、そして、目黒考二の「本の雑誌風雲録」まで行き着いたんですが、そしたら次はもう椎名誠のデビュー作を読むしか無いだろう。と、なったのであります。

椎名誠のデビュー作である「さらば国分寺書店のオハバ」は中々文庫本になりませんでした。どうして中々文庫本にならなかったのか?についてはあとがきに書かれているのでそっちを読んで頂ければとおもいます。

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文庫本にならない。と、言えば本の雑誌社の本も中々文庫本にならないですね。この本を買った当時、本の雑誌社の本としては味噌蔵が初めて文庫で出た。と、いうような感じだったでしょうか。”むは”系は文庫にはなっていませんでした。
まぁ、そーいう商売も重要なのである。と、いうのはよーく解るんですけどもね。

 
それにしても、今回読了したこの本は読むのが苦痛で、それなりに斜め読みしたところがそこはかとなく有りました。昭和軽薄体とは良く言ったもので、読む人を選ぶんだなぁ。などと思った次第であります。

今回読んだのが二度目。ふぅ。三度目は読まなくても良いかなぁ・・。多分、一回目に読んだ時もそんなふーに思って読了したに違いない;-P。

本の雑誌風雲録。

さてさて。ここまでで、椎名誠青春三部作から続く本をドドドと読んでいたんですが、ひとまず収束しました。しかし、本の雑誌社の社長が似たようなことを目線を変えて本にしているんですね。

今回読了したのは目黒考二の「本の雑誌風雲録」。

著者曰く、本の雑誌のできるまでは椎名誠が書くだろう。僕は配本部隊のことを一冊の本にまとめておきたかった。と、あとがきに書いています。まさしくそんな感じが全面に出ている一冊です。

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たくさんの本の雑誌に携わった人々について、椎名誠は編集者の目線から、目黒考二は社長及び配本部隊からの目線から。

ところで話的には全然関係ないけど「目黒考二」の”こうじ”はATOK for Macでは一発変換してくれないし、辞書登録もされてないねぇ。珍しい漢字の並びの”こうじ”なのかな?

と、いうことで、これにて本当に青春三部作から、本の雑誌ができるまでのころについて書かれた本は全て読了しました。このあと、僕は本を買わなくなってしまったんだけど、更に続編は出ているのかなぁ?

新宿熱風どかどか団。

前回掲載の「本の雑誌血風録」に引き続き、椎名誠青春三部作を読み進んでいるのでありますが、今回も文庫本は持ってないのでハード本です。「新宿熱風どかどか団」。

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この本の内容の時期的なモノになってくると、話がループに入りますね。本の物語の中の時間帯はガニマタ編集長が「どーんっ!! といったりましょうっ!!」な時期なので青春三部作執筆当時の話になるので、この本を読んでいると本当に『あ。振り出しに戻った。』な状態になります。

このエントリで掲載、読了した本のネタもジャンジャン出て来ますね。例えば

わしらは怪しい探検隊
地球どこでも不思議旅
いま この人が好きだ!
場外乱闘はこれからだ

このくらいはあります。あと、もう1,2冊あるとは思うんですけども。

と、いうことでタイミング的にはサラリーマンとして編集長をしていた会社を辞めて、色々な仕事が舞い込んで来て、ドドドと本の雑誌とともにいったるでーっ!! って時期の本なのであります。

 
これで、僕の手元にある、シーナ誠青春三部作と、その続編全てを読了しました。いやー。長かったような気がしますが、それなりに面白く読みました。

このあと、最後に配本部隊からの目線で書かれた本がもう一冊あります。これから、それを読み進むのであります。

本の雑誌血風録。

本のネタについて書くエントリは『本棚を整理しよう』なのですが、今までに79冊の本について掲載していますね。それはまぁ、何回も書いていますが、僕の本棚からそれだけ本が消えていっている。と、いうことなんですけども。
しかし、今まで掲載した本は全て文庫本なんですね。しかし、今回はいよいよハードブックの登場です。80冊目がハードブックの読了のお話です。

今回読了したのは椎名誠の「本の雑誌血風録」。

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ここんところ、立て続けにシーナ誠青春三部作を読み終えていたんですけども、今回の本は文庫本ではなく、ハードブックで購入しているんですね。文庫本が出たのも知っているのですが、まぁ、ガマンして、この本を会社行くときのカバンの中に忍ばせつつ、電車の中の往復でズズズと読み進んだわけでありますが、まぁ、重い本でしたf(^^;;。

 
本の内容は「銀座のカラス」以降、『本の雑誌』の創刊号を出して、会社をやめて、そのやめる前に「さらば国分寺書店のオババ」を出して、ドドドと、本業以外の仕事が舞い込んで来たりして。

と、いうのが書かれています。ふむ。なるほどー。今まで僕が読み終わった著者初期の本はこの辺りに書かれたものだったのねぇ。などと、復習ができます;-)。

読み応えがあるんだけど、そろそろループに陥っているかなぁ。と、いう感じはいなめません。この後
読む本のほうが、多分それは色濃く出てくるのであろうなぁ・・。などと、容易に想像できるのであります。

青春三部作のその続編は更にもう一冊あります;-)。

銀座のカラス。(下)

椎名誠青春三部作をドドドと一気読みしている最中です。この間、上巻を読了し、下巻に入ってきました。話はどんどん面白くなっていき、往復の通勤時間にずっと読みふけっているのでスマートフォンの出番は中々ありません;-)。

と、いうことで、前回のエントリで、ハードブック・上下の写真を掲載したので今回は下巻のみの写真を。

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文中、池袋のSデパートの千葉課長が何回か登場しているのですが、この方は「いま この人が好きだ!」で対談していなかったかなぁ?「いま この人が好きだ!」はもう随分前に読んでいるので手元にはないので調べようがないのですが・・。

と、いうことで、あとがきは目黒孝二氏。いやはや。青春三部作はまだまだ続くぞぉ。と、いう感じで更に続編を読み進みたくなりますね;-)。

こーいうのは一気読みが良い感じです;-)。

銀座のカラス。(上)

本棚から文庫本がちゃくちゃくと無くなって行っておりますが、最近は椎名誠青春三部作をずっと読み続けているのであります。

そんなこんなで、前回の「烏森口青春篇」の続編となるのが今回読了した「銀座のカラス」となります。

今回は北海道にも持って行って読みました。と、いうのも往復のフェリーが片道19時間。立っていると船酔いすると思ったのでベッドにゴロンと横になったときにひたすら読み続ければ良いよねぇ。と、思ったのであります。

往路の場合は北海道の地図とか観光名所をチェックしていたのであまり読む機会はなかったのですが、帰りの船の中ではじっくりと読むことができたのであります。

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実は、僕はハードブックも持っておりまして、その昔「烏森口青春篇」を読み終わったたあと、続編の文庫本が出るまで待てなかったのでハードブックを買って読んでおりました。

ハードブックはでかくて重くて、文章はページに二段で書かれているんですよね。文庫本は上下巻に分かれてくれてよかったです。

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で、ハードブックで持っているのにどうして文庫で更に買い直したのだ?と、なるのですが、二週間のらいの東北の旅(バイクでぐるっとテント泊な旅)だったかなぁ。そのの時に持って行こうとして買ったんですよね。きっちりと夜のテントの中で読んだ記憶がありますが、もしかしたら全然忘れてしまったかもしれませんが。

と、いうことで上巻のあとは下巻が待っているのであります;-)。

新橋烏森口青春篇。

前回読了したのは「哀愁の町に霧が降るのだ」の上下巻でした。今回は椎名誠青春三部作の一気読みをする予定なので、次に本棚から取り出したのは当然のごとく、その続編である「新橋烏森口青春篇」です。

「哀愁の町に霧が降るのだ」の下巻の後半からチロチロっと出ている就職後の話題ですが、その部分をクローズアップしての一冊ですね。

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サラリーマンというのは会社サボってポーカーとかしないけど、ただし、飲みにはよく言っていた;-)。当時は良い時代だったのだなぁ。と、他人事のように読み進んだのであります。

 
本編の後半かな、P182にでは木村晋介が登場し、飲み屋での級長と番長の初対面が描かれていますが、そーですか。ハラダミズエさんですねー;-)。クリスマスイブの夜にロイヤルストレートフラッシュでしたかー。と、言う感じでハッピーエンドですね;-)。著者の奥さんが登場してきました;-)。

 
さてさて。文庫本なので解説がありますが、この本の解説は菊池仁氏です。それにしてもさすがは著者の後の『ストアーズレポート』の編集長だけのことはあり、文章が非常に上手いですね。解説まで十分によみごたえのある一冊です。

 
さてと。次に読むべき本はもう決まっているのですが、その本も読みごたえ十分な厚さなのであります;-)。

哀愁の町に霧が降るのだ。(下)

さてさて。前回は 哀愁の町に霧が降るのだ。の上 を読了しました。そのあとは引き続き 下 のほうを読まねばなりません。これは使命ですね;-)。

と、いうことで 今回読了しました。

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それにしてもこの本読むと、お酒が異様に飲みたくなりますなぁ。彼らもひたすら飲んでいたようですし。
一番『すげなぁ。』と思ったのはイサオとしんちゃんが(著者いわく高価な)日本酒四合瓶を三本空けたところに帰って来て「酒飲む?ツマミはないけど。」と、いう場面。著者はムラムラとイカリ始めている場面だけど、僕的には『つまみもないのに良く日本酒だけガブガブ飲むなぁ。』と思った場面です。

とまぁ、この上下巻二冊を読むとむちゃくちゃ日本酒が飲みたくなるのであります。

が、下巻の後半は著者がサラリーマンとして働き始めるところが登場してきます。熱海に本を売りに行ったネタはとある本の短編になっていたような気がしますし、そのあとはドドドと烏守口な本に続いているんですね。

椎名誠青春三部作。まだまだ続きますねぇ;-)。

哀愁の町に霧が降るのだ。(上)

いやー。いよいよ椎名誠青春三部作に足を踏み込みました;-)。この間SF三部作を読了して、しばらくは本棚にある色々な著者の本を読んでいたんですけどもね。

電車に乗っていたら小学館文庫の中吊り広告にこの本が掲載されていて『あいや。椎名誠の文庫本の新刊本発売が掲載されているのは珍しいなぁ。』などと、思っていたのですが、そもそも「哀愁の町に霧が降るのだ」は別の新潮社が文庫で出ていたはずなんだけど何かあったのかな?などと思い、そのまま僕も本棚から上巻を取り出してしまった。と、いう感じなんですが。

この本は多くを語らずとも、多くの人が一回は読んでいると思います。

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話は中々始まらない第一章から四章までは、克美荘以前の話が多くで、最近の映画業界風に言うと、本編(ここでは「哀愁の町に霧が降るのだ」になりますが)からのスピンオフな本。がこの前半部分においてはたくさん出ていますね。

麦の道」「ハマボウフウの海や風」なんかもスピンオフというか、より詳細に書きなおしたリメーク本とでも言えば良いのか。中々読み応えがある本でした。

また、克己荘の住人であった木村晋介は「八丈島のロックンロール」で、克美荘を訪れ、ドロボー事件についてより詳細に書いていたりしますね。やはり、この物語から全てが始まった。と、言っても過言ではないのではないか。と、思われる一冊です。

 
さてさて。一歩足を踏み入れた椎名誠青春三部作ですが、三部作と言われるモノが終わったあと、血風禄や熱風どかどかなどの本の雑誌社黎明期へと続く本まできっちりと持っているので今回はぶっ続けでそこまで一気読みしようかと思っております;-)。