月別アーカイブ



筆者プロフィール

名前は「たかちゃん」とか「たかじろう」などと呼ばれています。

長野県須坂市生まれですが、ここ数年は埼玉県と接している下町に棲んでいます。

この「よろずなブログ。」の他に食べ物系をメインとする「もつ焼き・オリジナル」と、PC・OS・コンピュータ全般のネタをメインとする「かけまわる子犬。」の三つを使い分けつつ継続して書き連ねています。

宜しくお願いします。






ねじのかいてん。

本棚を整理しようカテゴリーの第34回目ですが、それにしても、本棚からまだ文庫本が34冊しかなくなってない。と、いうのは恐ろしいことだぁ。もっとガシガシなくなっていって欲しいのだけど・・。と、いうのも、今持っている本棚は大きすぎるのでもう少し小さくておしゃれなのにしよう。などと思っているのですが、どんどん読み進んでいかないと中々減らない。

と、いうことで今回読み終えたのは文庫本なのですが「ねじのかいてん」椎名誠の本ですが、シーナワールドというか、超常現象系のSFな本です。「パンツをはいたウルトラマン」とかは読んでいて面白いですね;-)。

20121214_1.jpg

私小説ちっくな部分も持っていてそれでいてSF、でもってやっぱりこれは小説だぁ。みたいな本です。SF短編が全部で9作品収められています。あ。そーそー。忘れてはいけないのが「水域」ですね。これは一冊の本になる前に書かれている短編になります。ここから話が膨らんで一冊の本になったものですしね。

著書の初期の部類に入る本なので、時が多くて読むのが苦痛な編もあったりするのですが、それはまぁ、ご愛敬ということで;-)。シーナワールドに足を踏み込むには持ってこいな一冊です;-)。

少年の夏。

たいぶ読み、本棚の本は確実に減りつつあるのですが、今回登場する本は「少年の夏」です。椎名誠と写真が佐藤秀明の本で、写真集みたいな感じなので30分もあれば読了してしまう文庫本です。

20121201_1.jpg

しかし、まぁ、なんといいますか、このテの本を読むと「岳物語」とか「のんびり行こうぜ」とかと同じ系列になっているというか、著書も写真家も『男』もそうでしょうが、読者もまさしくそんな感じで読み進むのであります;-)。

千葉の亀山湖から海に出ているのかな?とか思ったのですが、解説のシューメイさんの文章を読むと北海道の川を下っている物語のようですね。岳・トタッン・ミッタンだったけ?良い夏を体験しておりますなぁ。

次は続岳でも読もうかなぁ;-)。

地球の裏のマヨネーズ。

最近、書くネタがないのでしょうなぁ。本棚を整理しようカテゴリ連チャンです。今回読み終わった本は新宿赤マント系です。その日出来事がコラムとして掲載されているんですが、著者は相変わらず旅に出ているようです。

20121122_1.jpg

本のタイトルになっているのはパタゴニアに行ったら、マヨネーズが流行っていたので、それがそのままタイトルになった。と、いう感じでしょうか;-)。

僕がこの本の中で特筆すべき点としては、ついこの間読んだ「モヤシ」と連動しているということでしょうか。最近流行のもやし鍋を食べているところや春巻きを食べてる点、北海道に旅をしていることが書かれていたりします。ただ、この本には北海道の旅にもやしを持っていった。とは書いていないんですけどもね;-)。

二冊同時に読むと中々面白いですね。まぁ、忙しい著者なのでそれもまたしかたのないことでしょうか。

八丈島のロックンロール。

本棚を整理しよう カテゴリです。今回はキムラ弁護士(木村晋介)の本ですね。

あちこちに書き散らかしたのを一冊の本にまとめたエッセイ集。って感じが強いですかねぇ。長編もあれば短編もあったりして読んでいて飽きないというか、あれ?もうおしまい?とか;-)。

20121114_1.jpg

小岩の克美荘の話なんかは「哀愁の街に霧が降るのだ」の舞台なので、その本を読んでいる人にとっては中々面白いですね。
あと、八丈島の話なんかも中々面白いです。

そして、キムラ弁護士が一貫して主張している話題としては「NTTは100yenで電話したときにおつりを返しなさい」ってのはあちこちにちりばめれていてまぁ、あれですな。印が一本通っているというか;-)。

と、いうような感じで読了したのでありました。

モヤシ。

本棚を整理しよう カテゴリの30回目です。とわ言いつつ、最近はネタが無かったので更新してませんでしたね。二回連続だぁ。今回読み終わったのは「モヤシ」。

著者は椎名誠氏ですが、彼曰く、健康診断に行ったら尿酸値がミョーに高いみたいで痛風予備軍にエントリされてしまったのでプリン体が少ない食物を調査したらモヤシもしくはナマコに行き着いた。と、いうある意味私小説だったりします。

20121101_1.jpg

かくいう筆者、つまりはこのブログを書いている僕のことなんですけども。も十分に尿酸値が高い状態なのでこの本によるモヤシやモズクについての内容の辺りは非常に興味があるのであります;-)。

しかし、本文を読んでみると、プリン体気をつけようというのは前半部分と最後のあとがき程度で、確かに本編はモヤシ育てつつ旅をしたり野球の練習しようとしたら遭難してしまった。みたいな「ふむー。これは確かに私小説だ。」と思わせられる節はあります。

中々面白い展開の一冊なのでありました;-)。で、著者は実際に痛風になったのかなぁ?最近のリアルタイムな彼の本は読んでないのでイマイチ解らないのですが・・f(^^;;。

と、いうことで今回は記念すべき30冊目ですね。だいぶ本棚がカスカスになって来たかな?いえいえ。まだまだたくさんありますf(^^;;。

いま この人が好きだ!

本棚を整理しよう カテゴリの29回目ですが、本棚からサッと取り出した本です;-)。「いま この人が好きだ!」。

著書が色々な人に会って、それをまとめた本です。なんてんだろ、会話的なものを文章に書き換えたのではなく、実際に著者が文章にしている点がフツーの対談集とは違うところでしょうか。読んでいて中々面白いです。

20121020_1.jpg

全部で23名の人をパチパチしているわけですが、中でも野田知佑氏のパチパチは、ここで二人が初めて出会って、今後の、著者自身や息子の岳の人生も含めて大きなターニングポイントになっている本なのではないかなあ。などと、筆者自身は思うわけなのであります。

あ。ややこしいけど”著者”は本を書いた人、”筆者”はこのブログを書いている人。と、いう認識でこのエントリもしくは今まで書いたこのカテゴリの記事、そしてこれからを読んで頂ければと思います;-)。

あと、文中「デパート戦国時代の超多忙侍大将」の節のP47にはあの「ドラッカー」が登場しているんですね。ちょっと前に『もしドラ』とか流行ったりしましたが、著者自身は経済系雑誌の編集長が長かっただけあって、昭和58年頃にはもう当然のごとく「ドラッカー」の存在を知っていた。と、いうことなのですね。筆者とは大違いだf(^^;;。

と、いうことで色々な人が登場する、どちらかと言うと対談集的な本なんだけど、著書自らが書き起こしている大変に読み応えのある一冊なのであります;-)。

ジョン万作の逃亡。

本棚を整理しよう カテゴリの28回目ですね。今回登場するのはシーナ誠初期の作品にカテゴライズされる作品になると思います。「ジョン万作の逃亡」。
注意が必要ですが、決して「ジョン万次郎の逃亡」というタイトルではありません;-)。

20121002_1.jpg

短編というか、中編の物語が全部で五編掲載されています。で、著者自身のあとがきがありません。解説は松村友視氏です。「海」の編集者と「本の雑誌」の編集長の出会い。と、いうヤツですね;-)。そして、初期のシーナ誠の出会いとして良く登場して来ますね。つまりは本の雑誌創刊の時期の辺りの仲間ということになるわけなのでありますけども。

僕は普段から本を読むときには あとがき -> 解説 -> 本編 -> あとがき -> 解説 と読んでいくのですが、今回もその通りに読みました。解説を読んでから本編を読むと中々面白い発見をするものです。
今回の号では「米屋の作ったビアガーデン」が僕は好きかもしれません。

私小説とSFちっくな”シーナワールド”が混ざりあったこの本。非常に読み応えがあります。

ただ、僕個人的な感想なのかもしれませんが、著書の初期のころの作品というのはネットリというかネバネバといういうか、それが存分に出ています。読み応えがあるのか読んでいて疲れてくるのかはビミョーだとおもいますけどね;-)。

そんな感じの著者の初期のころのじゅーぶんに読み応えのある一冊なのであります;-)。

ただのナマズと思うなよ。

「本棚を整理しよう」カテゴリの登場です。今回読んだ本は久しぶりに新宿赤マント系の本です。「ただのナマズと思うなよ」。

まぁ、赤マント系の本なのでノラリクラリとした文章が続くのかと思いきや。この本は東南アジア(ネパール・ベトナム)に行ったときのことがドッとまとまって載っていたりして中かな読み応えがありました;-)。

20120927_1.jpg

で、僕がこの本の中で「おっ。中々っ!!」と思ったのはP254のネタが書かれている「奥会津のモモンガァ」ってのなんですけども、おぉ。ちょうど前回のエントリーが会津ネタですねぇ;-)。で、P254には何が書かれていたかというと、「奥会津では天然の炭酸水が取れる。」と書かれているんですね。

で、僕はその奥会津の天然の炭酸を飲んでいるんです。以前、近所のスーパーで買ってきた奥会津の炭酸水を金宮焼酎で割って飲んだと書いたことがあるのですが、まさしくここに書かれている炭酸水のことだぁ。などと嬉しくなってしまったのでありしました;-)。

新宿赤マントな本はある意味時事的要素が絡んでいて、筆者の執筆当時何が起きていたのか解って、時間が経って読むと中々面白いですね;-)。

武装島田倉庫。

いやー。「岳物語」から始まって「のんびり行こうぜ」になって、ロシアの本を二冊読んだあと、戻ってきました。と、いう感じでしょうか。

今回読んだ本は「武装島田倉庫」。この辺りで椎名誠のコッテリしたのを読むかねぇ。などと思い本棚から取り出しました。

20120822_1.jpg

「シーナワールド」とか「椎名誠SF三部作」など言われているカテゴリーに属している本ですが、三部作の一番最後の本から読み始めた。と、いう感じでしょうか。本自体の厚さもちょーど良いしねー。このあとに控えている「アド・バード」は文庫本でもじゅーぷんに分厚いので中々手が出せないというか;-)。

しかし、今のgoogleを見ているとまさしく「アド・バード」な世の中で、それについて、椎名誠氏は20年も前から「広告戦争が起きる。」と、ある意味予測している点は先見の明があるというか。ことIT分野については作家にしておくのがもったいないというか;-)。

この本も「広告戦争」の戦後の物語なのでありますがね。読んでいて中々面白い”SF”なのであります;-)。

そー言えば、この物語の原型になったのは「ハマボウフウの花や風」の中ある一篇の「倉庫作業員」から来ているとは「ハマボウフウの花や風」のあとがきにおいて筆者自身も書いていますね。

「倉庫作業員」の中には”ロウアの人”が登場するのですが、この本の中では”目が見えない人”が出て来ます。その点ではある意味共通点があるのかなぁ。などと、ちょっと思ってしまいました。

どちらにしても名作ですね。

ロシアにおけるニタリノフの便座について。

「本棚を整理しよう」エントリの第25回目です。最近だいぶ本棚がすっきりとしてきました。とわ言いつつもまだまだたくさんあるのですがねぇ・・。

で、今回の本は前回読んだ「シベリア追跡。」のロシアつながりの本です。本自体は中編の物語が七編乗っています。それぞれが違った視点で書かれているよろずなんでも話ちっくなので楽しめる本ですね。

20120813_1.jpg

第一話はこの本のタイトルにもなっている「ロシアにおけるニタリノフの便座について」なのですが、ふむー。ロシアのトイレとかについて書かれていたりします。考えてみると僕も去年ロシアに行っているのですが、その時のネタとしてトイレのことについて書いているんですよねぇ。

僕が極東ですが、ロシアに行ったときにはずいぶんときれいな感じのトイレで、筆者がロシアに行ったときと比べても時代がだいぶ違うのでそれを感じます。ただ、僕が行ったときは公衆トイレには人がいて有料だったので、それできれいさが保たれているのかもしれません。

とまぁ、こんな感じでトイレのことになってしまうとあれですね。この本の中身と一緒になってしまいます;-)。

さてさて。本棚には椎名誠が書いたロシアの本が確か、あと一冊あったはずだぁ。