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筆者プロフィール

名前は「たかちゃん」とか「たかじろう」などと呼ばれています。

長野県須坂市生まれですが、ここ数年は埼玉県と接している下町に棲んでいます。

この「よろずなブログ。」の他に食べ物系をメインとする「もつ焼き・オリジナル」と、PC・OS・コンピュータ全般のネタをメインとする「かけまわる子犬。」の三つを使い分けつつ継続して書き連ねています。

宜しくお願いします。






水域。

いやぁ。椎名誠の”SF三部作”の最後の一冊を今回読了しました。今まで「武装島田倉庫」・「アド・バード」と読み、今回最後の一冊である「水域」を読み終わりました。

この物語は「ねじのかいてん」に掲載されている短編を長編に書きなおしたものだ。と、著者も申しておりますが、確かにその通りで、更に著者の本を色々読んでいると「雨がやんだら」では世界が”水域”になってしまう予兆のような物語が描かれていたりと、あちこちに色々なこの本に関する題材が隠れ潜んでいるのでありますね。

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戦いのあと、島に流され、その先がどうなっていくのか非常に気になるストーリー展開なのですが、SF的面白さが十分に散りばめられている一冊なのであります。

 
さてとー。”SF三部作”は全部読み終えた。あとは短編の超常現象系の本が数冊本棚にまだあるかな。そして、”SF三部作”とは前後するのだけど、私小説的な”青春三部作”にはまだ手を付けていない状態。ときどきエッセイ系の本を読みつつ、そろそろ”青春三部作”にも手を出していこうかなぁ;-)。

一枚の絵葉書。

今回読み終わった本は沢野ひとしの本「一枚の絵葉書」。著者の本は以前に読み終えた「てっぺんで月を見る」に続いて二冊目になります。著者の本はまだもう少し本棚にあるかな。タイミングを見計らって読み進みたいと思うんですけどもね。

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著者が後書きにも書いていますが、初めての旅の本だそうです。本の内容としては前半部分に旅の話があり、他にも山や野鳥観察などアウトドア系のお話や恋の話など、盛りだくさんで、短編がドドドとあります。

パラパラめくって読んでいく、テンポが良い感じで読める一冊でした。

色々な角度から著者の作品が読める一冊であると思われます;-)。

みるなの木。

今回読了したのは椎名誠著の「みるなの木」。漢字で書くとすると「見るなの木」になるのかなぁ? “みるな” の部分は最後まで読んでも意味がいまいち解らなかった。

この本は著者の超常現象系の本です。そして、著者があとがきにも書いていますが、この本はあの SF の本が専門のハヤカワ文庫から出ています。

本棚に並べるとき確かに「あれ?この出版社から出る本は初めての一冊だなぁ。」などと思った覚えがあります。

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短編が全部で14話あります。最初とその次、最後とその前の話には百舌と灰汁が出てきます。武装島田倉庫の世界ですねぇ;-)。読んでいて中々楽しいのですが、あれ? 続きは? ってところで終わってしまうところが悲しい。もっとじっくり書いて欲しいなぁ。などと思ってしまうのであります。

それなりに楽しく読める超常現象系の本なのであります。

零下59度の旅。

今回読了したのは椎名誠著の「零下59度の旅」。

著者がロシアを旅したときの本は「シベリア追跡」「ロシアにおけるニタリノフの便座について」があったりしますが、それは文章がメインの本でした。そして今回取り上げるのはその時の旅の写真集ですね。

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著者いわく、文章よりも写真のほうが状況がよくわかる。とのことで、写真と簡単な説明文の構成になってます。

なので、読み終わるのは一日の会社往復の時間があれば十分でした。写真はじっくりと眺めつつ。

これで本棚にある著者のロシアの本は一応全て読了したかな。

フグと低気圧。

今回読了したのは椎名誠の「フグと低気圧」。
講談社文庫から出ている本ですが、初出は『現代小説』に書かれたエッセーがまとめられています。

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著者の初期の段階のスーパーエッセーとしてしての読み物系の一冊。と、いう感じですかね。

僕的に感じたのは著者の初期の頃の文体が色濃く出ていて、そして新宿赤マント系のページ数が増えたバージョン。と、いう感じがしました。

解説は目黒孝二氏ですが、本編に書かれている運動会の様子について書いています。二人の目線で一つのこと・事象がわかるので読んでいておもしろいですね。

突撃三角ベース団。

新年明けましておめでとうございます。2014年の一発目ののエントリーは「本棚を整理しよう」です。

去年から読み続けていて、年を越して、新年早々読了した。と、いう感じなんですけどもね。新宿赤マント系の本ですね。「突撃三角ベース団」。文庫本の場合は表紙が赤い鮮やかな本です。

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この本に掲載されている各編が週刊文春に書かれてたのは1997年からとなっているので17年も前の話が書かれている。と、いうことになります。うひっ。時が経つのは早いモノですねぇ。

ちなに本の間から購入した当時のレシートが出てきたので合わせて写真を掲載しておきます。

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購入したのは2001年06月14日のお昼頃らしいです。僕は当時、新宿パークタワーの33Fだったかなぁ?にある会社に勤めていた時期ですね。地下でお昼ご飯を食べた後、フラっと本屋に寄って、この本を購入した。と、いうのがおぼろげながら見えてきます;-)。

さて。本書の内容についてですが、新宿赤マント系の本なので著者の普段の生活・行動がツラツラと書かれている感じですが、時期的には「さよなら、海の女たち」を書いている時期でしょうかね。それにまつわる記述がちらほらあるのと、あとは三角ベースボールを始めたよ。と、いうタイミングの本でしょうかね。

何回も書きますが新宿赤マント系の本です。これで読了は何冊目かな?

はるさきのへび。

本棚を整理しようカテゴリです。今回読み終えたのは「はるさきのへび」。椎名誠の私小説系の本ですね。「岳物語」が『息子岳』を題材にた本であるとすると、この本は『娘葉』を題材にした家族が書かれている本になります。

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中編が全部で三本あります。最後の「娘と私」は読み応えがあります。著者の私小説系物語が凝縮されているような気がします。

著書の本の中では、僕が一番好きなのは「ハマボウフウの花や風」なのですが、それと同じくらいにこの本は良い本だなぁ。と感じた一冊なのでありました。

地球どこでも不思議旅。

今回読み終わった本は「地球どこでも不思議旅」。内容的には大きな話題が全部で三編。

・南米にプロレスを見に行ったお話
・国内旅行編。京都ケッ。出雲は良い感じ。あと、うどんもうまいねぇ。
・中国のシルクロード、敦煌へ行ってきた

こんな内容です。上記の一覧は決してもくじを羅列したわけではありません。僕が本編を読んで思った感想を一行でまとめたモノです;-)。

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こちらは文庫本なのですが、表紙はなんだろうなー? とか思ったら、あー。覆面のプロレスラーの顔、それはつまりは覆面なんですけども。なんですねぇ。本の内容と非常にあっています;-)。

著者の初期の頃の旅の本系です。週刊ポストに掲載されたものを一冊の本にしたような感じでしょうかね。ところどころに P.タカハシ氏が登場して来ます;-)。

風になれ、波になれ。

珍しく野田知佑の本が登場です。著者の本で読了したのはこれで二冊目かな?「日本の川を旅する」なとば勿体無くてまだ本棚にとっといてあります;-)。

今回読み終わったのは「風になれ、波になれ」という対談集ですね。

登場人物は以下の通り。ついでに川の名前も。

・渡辺一枝 (川辺川)
・天野礼子 (長良川)
・CW・ニコル (千曲川)
・倉本聰 (釧路川)
・立松和平 (那珂川)
・椎名誠 (四万十川)
・遠藤ケイ (小櫃川)

著者が長良川河口堰反対運動に参加している辺りのお話ですね。

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ヤマケイから出た本の文庫ですが、カヌーで川を下ったあとに対談しているような感じでまとめられている。ゲストの皆さんは自然や環境に対して造詣が深い人たちが登場しているのでそこはかとなく踏み込んだ内容になっていたりします。

著者の対談集というのもちょっと異色な感じがしてなかなか面白いですね。著者のビーパルや本の雑誌その他で書いた本とかはハードブックでたくさん持っていて、どちらかというと初期の頃に書かれた本を文庫本で持っている。と、いう感じでしょうか。

どっちにしても著者の本はまだまだ本棚に”寝かせている”状態なのであります。これからどんどん読むけどねぇー;-)。とわ言いつつ、ある意味名作である「のんびり行こうぜ」はもう読了しているのかー。

東京ラブシック・ブルース。

この本はなかなか面白くて、実は今回読むのは多分三回目くらいだと思います。著書はどちらかというと「挿絵師」というイメージがあるのですが、ヤマケイから出た数冊の山に関する本(このブログでは以前に「てっぺんで月を見る」を読了したと掲載したことがあります)が比較的有名でしょうかね。

そんな風に思っていたところで沢野ひとしの「東京ラブシック・ブルース」という本です。

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著書が大好きなカントリーについて奥深くにまで踏み込んで小説として書かれています。文中の道場人物は僕はあまりよくわからないのですが、土曜日の夜八時のテレビの出レビ番組が始まるはるかに前、演奏(音楽)家であったドリフターズのいかりや長助が登場したりと、かなり濃いぃカントリーについて、これでもかと思う存分に書き連ねられています。

読み応え十分な一冊。これには続きがあるのかなぁ? アメリカに行って読んだ手紙にはなんと書かれていたのかなぁ? ;-)。