いやはや。「岳物語」を読み終わった後は直ちにこの本を読まなければ行けませんな。これは常識というか、お約束ですね。今回、「本棚を整理しよう」エントリに登場するのは野田知佑の「のんびり行こうぜ」。
この本、僕の本棚に二冊あるんですね。一冊目は確か友人のカヌーイストから「これ、面白いから読んでみなよ。」と言われてもらったんですね。で、二冊目は確か自分で買ったと思います。北海道を一ヶ月くらいバイクで回っていたんですが、その時、重度の活字依存中毒になって本屋で購入したような記憶があります;-)。
「岳物語」はシーナ誠の目線で『息子岳』とのふれあいを書いているのですが、この本は「岳物語」の出来事を野田知佑の目線から書いていてすごいリンクしている。二つの本が一つの出来事に対して同時進行で進んでいるんですね。
この傾向は怪しい探検隊のメンバの本を立て続けに読んでいると頻繁に現れてきます。以前読み終わった「林さんチャーハンの秘密」なんかもその傾向は強いですね。「林さん登場。」の場面はあや探メンバの本の中には必ずと言って良いほど出て来ますしね;-)。
この本の中では野田知佑と岳のふれあいが頻繁に登場してきますが、僕の好きな部分はP159,160にかけての部分かな。岳とおかあと三人で釧路川に釣りに行ったら去年すばらしい淵だったところがブルドーザーによって美しくなった川を眺めていたところ。
「お母さん、本当に良いポイントだったんだよ。」
「この工事は誰がやっているの?」
とぼくにきいたのは余程口惜しかったのだろう。
「ウーン。やっぱり、総理大臣なんだろうなぁ」
少年は、
「チクショー」
と声を出して、二、三度母親に体当たりをくらわせた。彼女は打撃をこらえながら、宙を見つめて、「ウン、ウン」とうなずいていた。
情景が目に浮かぶようで、そして悔しさが伝わるようで、この本の中では好きな部分ですね。
と、いうことで、この本は「岳物語」と一緒に読むのがおすすめです。とわ言いつつ野田知佑の本も実はいっぱいもっているんですよね。僕は一時期BE-PALの定期購読者だったのでハード本も持っているわけですが;-)。今後、続々と登場する予定です;-)。
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