いやー。最近は椎名誠の初期のころについて書かれている本や、初期の本を連チャンで読んでいたのでそろそろ食傷気味になっていました。
この辺りでちょっと濃いぃというか、硬派な本でも読むべかねぇ。などと思い本棚から取り出したのが植村直己の「青春を山に賭けて」。
著者は世界で初めて五大陸最高峰に登った登山家ですが、そのことについてじっくりと書かれています。僕が好きなのはアフリカ大陸での出来事が書かれている部分でしょうかねぇ。
全体を通して読むと著者の性格などが良く解りますね。『植村直己という人はこんな雰囲気の人だったんだぁー。』みたいな。それが良く文章に現れています。
本書は著者の学生のころからアメリカに渡り、その後フランスでスキー場で働きながら山に登り、そしてやめたあとのいかだ下り、五大陸最高峰制覇へと続いています。
一番最後のグランド・ジョラス北壁の登攀は手に汗握る面白さでグイグイと本の中に引きこまれていきます。
実に読みごたえのある一冊です。
それにしても文庫本の文字が非常に小さい。読んでいて目が痛く、ショボショボとして来ます。が、まぁ、それはしょーがないか。
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